《 あとがき より抜粋》
“奇怪行動の裏側には必ず本人なりのルールや意味があるものだ。”
たとえ上手く説明できないにしても、これら奇怪行動の裏側で、自分が何に反応してどう考えていたのかが 、実は独自性を発揮する重要なポイントでもあるのではないかと考えます。
そういった本人には取るに足らないことや、むしろ恥ずかしいとすら思っているようなことが、他の誰かや何かに、“新たな視点を生み出す大事なきっかけ ”となる可能性を秘めているかもしれない。
ほぼ会話のみの小説を読む感覚で進んでいくこの本が、皆様の記憶の片隅に残り、まるで部屋の片付けの最中に不意に出て来た懐かしい思い出の品のような、高価でも新しくもないはずなのにどこか今の自分に必要な要素として必然的に巡り会ったような感覚を覚える。そんな存在になれば幸いに思います。
序章 【 こたつでキャベツを剥く 】
第一章【 こたつでキャベツを剥く 】
第二章【 向こう側から見る俯瞰と図鑑 】
第三章【 いつでもどこでも巣づくり 】
第四章【 水中から水面を見る 】
第五章【 クラシックは渋谷のスクランブル交差点を歩きながら爆音で聞く 】
第六章【 メモと記憶はかみひとえ】
第七章【 耳を向けているんです。】
最終章【 △の黄金比 】
たねあかし
あとがき